なおきんBOOK 001 「20年目に聞く声」2015.3.23

本文はこちらからです↓
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先週の金曜日、3月20日で地下鉄サリン事件から20年経過しました。

今日から始める月曜日コーナー・なおきんBOOKでは村上春樹さん著のアンダーグラウンドをご紹介します。
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この本は作家の村上春樹さんがインタビュアとなり、地下鉄サリン事件の被害者の方、そのご家族、また当時の事件関係者の方にお話を聞いたインタビュー集です。インタビューを受けた方はすべてが実名というわけでもなく、仮名であったり、年齢も大まかになってる方もいます。また、実名か仮名かわからなくもしてあります。読んでいて思うのは村上春樹さんが相当、配慮されているなという点。体に麻痺が残った女性とのインタビューの章ではその情景を村上さんの文章で綴られるわけですが、その章の前置きにも「誰のことも傷つけることがありませんように」といった文章があり、そこまで悩みながらも被害者全員でないにしてもお話を聞かれたことは大変感服します。
 
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お話を聞かれた時期は1996年の丸一年をかけて行われたそうですが、当時の貴重な声は今でも色あせることはありません。また危機管理として我々も考えなくてはいけないなと思うことがお話のなかには、多数出てきますし、僕なりの発見もありました。
 
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20年を迎えるにあたり、「事件が風化している」という言葉が出ます。僕はいつも風化、風化という言葉を聞くと、誰か風化させたいのかなと思ったりもします。年に一度でも思い出して、心寄せるだけでもいいとは思うし、こうして本を読んだりや実際の生の声を聞かせていただくことなど、個人個人ができることをやることがまず最初の一歩なのではないでしょうか。その手助けになるのがテレビや新聞等のメディアであり、それらが「風化してる、風化してる」と報道するのは自分たちのミスを大声で言っているようにも思えてしまいます。
 
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かつて日本で起きた未曾有の事件から学び続けることが、ただ傍観しかできなかった僕らの使命なのかなと思わずにはいられません。
 

 

 

 

アンダーグラウンド (講談社文庫)

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